システムのアーキテクチャを表示(archコマンド)
説明
archコマンドはシステムのアーキテクチャを表示します。

構文
arch

システムのアーキテクチャを表示する。
#arch
i686
bashを起動しスクリプトを実行(bashコマンド)
説明
bashコマンドは指定されたスクリプトファイルを新たにbashを起動し、そのbashに実行させる。
新たに起動したbashもスクリプトファイルの実行後同時に終了する。ファイルを指定していない場合は標準入力から読み込む。

構文
bash  [ オプション ]  [ スクリプトファイル名 ]

オプション
-v ファイル内容をすべて標準出力へ出力しながら実行する。
スクリプトファイルscriptを新たにbashを起動しそのbashに実行させる。
$bash script
ホスト間の時刻差を測定(clockdiffコマンド)
説明
clockdiffコマンドは自ホストと指定したホスト間の時刻の差を表示します。

構文
clockdiff  ホスト名 or IPアドレス

自ホストとリモートホスト(192.168.1.2)との時刻の差を表示する。
#clockdiff 192.168.1.2
host=192.168.1.2 rtt=750(187)ms/0ms delta=0ms/0ms Sat Jul  21 00:13:43 2006
現在の日時を表示(dateコマンド)
説明
dateコマンドは現在の日時の表示や設定が行えます。

構文
date [ オプション ] [ 日時 ]

オプション
-s 日時の設定をする。

現在の日時を表示する。
$date
日時を2002年11月9日16時25分にセットする。
$date -s 11/9 16:25 2002
環境変数を表示(envコマンド)
説明
envコマンドは環境変数を一覧表示します。

構文
env

環境変数を表示する。

# env
HOSTNAME=softbank220026092110.bbtec.net
TERM=vt100
SHELL=/bin/bash
HISTSIZE=1000
SSH_CLIENT=::ffff:218.43.114.208 4612 22
SSH_TTY=/dev/pts/1
USER=root
LS_COLORS=no=00:
(省略)
現在のユーザをログアウト(exitコマンド)
説明
exitコマンドは現在ログインしているユーザからログアウトします。

構文
exit

ユーザcyberamをログアウトする。
#su cyberam
$whoami
cyberam
$exit
#whoami
root
ユーザー情報を表示(fingerコマンド)
説明
fingerコマンドはユーザの情報を表示します。

構文
finger [ オプション ] [ ユーザ名 ]

rootの情報を表示する。
$ finger root
Login     Name       Tty      Idle  Login Time   Office     Office Phone
root      root      *:0             Mar 22 02:46
root      root       pts/1          Mar 22 02:47 (:0.0)
メモリの使用状況を表示(freeコマンド)
説明
freeコマンドは現在のメモリの使用状況を表示します。

構文
free [ オプション ]

オプション
-b サイズをバイト表示する。
-k サイズをkバイト表示する。
-m サイズをMバイト表示する。
-t トータルサイズを表示する。

メモリの使用状況を表示する。
$free -kt
             total       used       free     shared    buffers     cached
Mem:        255284     153860     101424          0       4096      85064
-/+ buffers/cache:      64700     190584
Swap:       168640          0     168640
シャドウグループの有効化、更新(grpconvコマンド)
説明
grpconvコマンドは通常のグループファイル(/etc/group)を元にシャドウグループファイル(/etc/gshadow)を作成します。 また既にシャドウグループファイルが存在する場合はシャドウグループファイルを更新します。
これによりグループファイル内のパスワードは " x "と置き換えられ、シャドウグループファイルにシャドウ化されたパスワード等が記述される。
グループファイルのパーミッションは644であり一般ユーザも参照できるがシャドウグループファイルは400でありrootのみが参照できる。

グループファイル(/etc/group)を手動で編集した後にシャドウグループファイルを更新するためにもこのコマンドが使用される。

構文
grpconv
シャドウグループの無効化(grpunconvコマンド)
説明
grpunconvコマンドは通常のグループファイル(/etc/group)およびシャドウグループファイル(/etc/gshadow)
を元に通常のグループファイルを作成する。またシャドウグループファイルは削除される。

構文
grpunconv
システムのシャットダウン(haltコマンド)
説明
haltコマンドはシステムをシャットダウンします。

構文
halt

システムをシャットダウンする。

$halt
カーネルログデーモン(klogdコマンド)
説明
klogdはカーネルメッセージ情報源(/proc/kmsgファイルやシステムコール)を特定し、カーネルメッセージの優先順位付けなどの処理を行います。 klogdは処理したメッセージをsyslogdに渡すこともできますし、スタンドアロンで動作させることもできます。通常はsyslogの起動スクリプト から起動されていますので、/etc/rc.d/init.d/syslogなどを参照して下さい。

構文
klogd [ オプション ]

オプション
-c レベル コンソール出力するログのレベルを指定する。debug(7)、info(6)、notice(5)、warning(4)、err(3)、crit(2)、alert(1)、emerg(0)が指定できる。
-d デバッグモードで実行する。
-f ファイル名 syslog の facility ではなく指定したファイルにメッセージを記録する。
-o カーネルメッセージバッファに存在する全てのメッセージを読み出し記録する。その後 klogd は終了する。
-s カーネルメッセージの情報源としてシステムコールの利用を強制する。(通常は/proc/kmsgファイルの方が優先される。)

ユーザの最後にログインした日時を表示(lastlogコマンド)
説明
lastlogコマンドはユーザーの最後にログインした日時を表示します。

構文
lastlog [ オプション ]

オプション
-u ユーザ名 指定したユーザ名の最後にログインした日時を表示する。

tomの最後にログインした日時を表示する。

$lastlog
システムログへの書き込み(loggerコマンド)
説明
loggerコマンドは指定したメッセージを指定した ファシリティ . プライオリティ として記録します。そして、設定ファイル/etc/syslog.conf に従ってファイルなどに書き込まれます。
指定できるファシリティとプライオリティはこちらをご覧下さい。

構文
logger [ オプション ] [ メッセージ ]

オプション
-f ファイル名 指定したファイルの内容をメッセージとして記録する。複数行ある場合は各行それぞれメッセージとして記録される。
-i logger プロセスのプロセスIDも記録する。
-p ファシリティ . プライオリティ メッセージを指定したファシリティ . プライオリティとして記録する。
-s メッセージを標準エラー出力にも出力させる。
-t タグ 指定したタグも記録する。

ファシリティ kern プライオリティ warning としてテストメッセージを記録する。
#logger -i -t TEST -p kern.warning "TEST Message"
#cat /var/log/messages | grep TEST
Mar 2 00:20:28 hogehost TEST[5016]: TEST Message
グループの切り替え(newgrpコマンド)
説明
newgrpコマンドはグループを指定したグループに切り替えます。
ユーザが指定したグループのメンバでは無く、グループにパスワードが設定されている場合はパスワードの入力が必要となり、 グループにパスワードが設定されていない場合はそのグループに切り替えることはできません。

構文
newgrp  [ オプション ]  グループ名

オプション
- 新たにログイン時の環境が設定される。

グループをrootグループに切り替える。
#newgrp root
シャドウパスワードの有効化、更新(pwconvコマンド)
説明
pwconvコマンドはパスワードファイル(/etc/pssswd)を元にシャドウパスワードファイル(/etc/shadow)を作成します。 また既にシャドウパスワードファイルが存在する場合はシャドウパスワードファイルを更新します。
これによりパスワードファイル内のパスワードは " x "と置き換えられ、シャドウパスワードファイルにシャドウ化されたパスワード等が記述される。
パスワードファイルのパーミッションは644であり一般ユーザも参照できるがシャドウパスワードファイルは400でありrootのみが参照できる。

パスワードファイル(/etc/pssswd)を手動で編集した後にシャドウパスワードファイルを更新するためにもこのコマンドが使用される。

構文
pwconv
シャドウパスワードの無効化(pwunconvコマンド)
説明
pwunconvコマンドは通常のパスワードファイル(/etc/pssswd)およびシャドウパスワードファイル(/etc/shadow)
を元に通常のパスワードファイルを作成する。またシャドウパスワードファイルは削除される。

構文
pwunconv
システムの再起動(rebootコマンド)
説明
rebootコマンドはシステムを再起動します。

構文
reboot

システムを再起動する。

$reboot
システムのシャットダウン、再起動(shutdownコマンド)
説明
shutdownコマンドはシステムのシャットダウン、再起動をします。

構文
shutdown [ オプション ]

オプション
-h システムをシャットダウンする。
-r システムを再起動する。
-f ファイルシステムのチェックを行わない。
-q メッセージを表示しない。
-s シングルユーザモードで再起動する。
now いますぐにシステムをシャットダウン、再起動する。
時間:分 指定時間にシステムをシャットダウン、再起動する。
+分 指定時間後にシステムをシャットダウン、再起動する。

15時にシステムの再起動を行う。

$shutdown -r 15:0
別グループでコマンドを実行(sgコマンド)
説明
sgコマンドは指定したグループで指定したコマンドを実行します。

構文
sg  [ オプション ]  [ -C コマンド名 ]

オプション
- 新たにログイン時の環境が設定される。

httpdグループでApacheを起動する。
$sg httpd -C apachectl start
スクリプトの実行(sourceコマンド)
説明
sourceコマンドは指定したスクリプトファイルを実行する。
sourceコマンドは" . "で代用することもできる。

構文
sourceまたは.  スクリプトファイル名

.bashrcファイルを実行する。
$source .bashrc
$. .bashrc
上記2つは同じである。
ユーザの切り替え(suコマンド)
説明
suコマンドはユーザの切り替えを行います。ユーザ名を指定しない場合はスーパーユーザに切り替えます。

構文
su [ ユーザ名 ]

スーパーユーザに切り替える。
$su
password:********
別ユーザでコマンドを実行(sudoコマンド)
説明
sudoコマンドは指定したユーザで指定したコマンドを実行します。

構文
sudo  [ オプション ]  [ コマンド名 ]

オプション
-b 指定したコマンドをバックグラウンドジョブとして実行する。
-u 指定したユーザでコマンドを実行する。

スーパーユーザとしてexport.batをバックグラウンドで実行する。
$sudo -b export.bat
システムロギングユーティリティ(syslogdコマンド)
説明
syslogdはシステムロギングとカーネルメッセージの確保という2つの機能を提供します。設定ファイル/etc/syslog.confもしくは -f オプションで指定したファイルの記述にしたがってロギングします。syslogdはインターネットドメインソケットを利用できますのでローカルだけでなく、 リモートロギングも可能です。syslogdについて詳しくはこちらをご覧下さい。

構文
syslogd [ オプション ]

オプション
-d デバッグモードを有効にする。
-f ファイル名 設定ファイルとして指定したファイルを読み込む。(デフォルトは/etc/syslog.conf)
-h リモートホストから受信したメッセージを他のホストに転送することを許可する。
-m インターバル時間 指定したインターバルでMARKを出力させる。MARKの出力を抑制したければ0を指定する。(デフォルトは20分間隔)
-p ソケット 指定したUNIXドメインソケットを利用する。(デフォルトは/dev/log)
-r インターネットドメインソケットよりメッセージを受信することを許可する。
-s ドメイン名 指定したドメイン名をロギングしない。

標準入力を標準出力およびファイルに出力(teeコマンド)
説明
teeコマンドは標準入力を標準出力およびファイルに出力します。デフォルトでは、指定したファイルが存在しない場合は新規に作成され、既に存在する場合はファイル内容は上書きされます。

構文
tee  [ オプション ]  [ ファイル名 ]

オプション
-a 指定したファイルへ出力を追記する。

sshで接続した操作履歴を20070101ssh.logに出力する。
$ssh 192.168.1.1 | tee 20070101ssh.log
root@192.168.1.1 password:
Last login: Sat jan 1 01:50:56 2007 192.168.1.20
#top
top - 01:59:19 up 122 days, 15:59,  4 users,  load average: 0.00, 0.03, 0.00
Tasks:  53 total,   1 running,  52 sleeping,   0 stopped,   0 zombie
Cpu(s):  0.3% us,  0.3% sy,  0.0% ni, 98.0% id,  1.3% wa,  0.0% hi,  0.0% si
top - 02:00:27 up 122 days, 16:00,  4 users,  load average: 0.29, 0.08, 0.02
Tasks:  56 total,   1 running,  55 sleeping,   0 stopped,   0 zombie
Cpu(s):  0.7% us,  0.3% sy,  0.0% ni, 99.0% id,  0.0% wa,  0.0% hi,  0.0% si
Mem:    248024k total,   185004k used,    63020k free,    60580k buffers
Swap:   522104k total,     2160k used,   519944k free,    88284k cached

  PID USER      PR  NI  VIRT  RES  SHR S %CPU %MEM    TIME+  COMMAND
19432 root      16   0  8748 1936 1588 S  0.3  0.8   0:00.04 sshd
19467 root      16   0  2284  888  728 R  0.3  0.4   0:00.02 top
    1 root      16   0  1604  332  308 S  0.0  0.1   0:13.06 init
    2 root      34  19     0    0    0 S  0.0  0.0   0:04.92 ksoftirqd/0
    3 root       5 -10     0    0    0 S  0.0  0.0   1:35.10 events/0
(省略)
#exit
$less 20070101ssh.log
Last login: Sat jan 1 01:50:56 2007 192.168.1.20
[root@192.168.1.20 root]# top
^[[H^[[J^[[?7l^[[m^Otop - 02:00:24 up 122 days, 16:00,  4 users,  load average: 0.29, 0.08, 0.02^[[m^O^[[K
Tasks:^[[m^O^[[1m  56 ^[[m^Ototal,^[[m^O^[[1m   1 ^[[m^Orunning,^[[m^O^[[1m  55 ^[[m^Osleeping,^[[m^O^[[1m   0 ^[[m^Ostopped,^[[m^O^[[1m   0 ^[[m^Ozom
bie^[[m^O^[[K
Cpu(s):^[[m^O^[[1m  4.0% ^[[m^Ous,^[[m^O^[[1m  0.5% ^[[m^Osy,^[[m^O^[[1m  0.0% ^[[m^Oni,^[[m^O^[[1m 94.6% ^[[m^Oid,^[[m^O^[[1m  0.8% ^[[m^Owa,^[[m^O^[
[1m  0.0% ^[[m^Ohi,^[[m^O^[[1m  0.0% ^[[m^Osi^[[m^O^[[K
Mem: ^[[m^O^[[1m   248024k ^[[m^Ototal,^[[m^O^[[1m   185004k ^[[m^Oused,^[[m^O^[[1m    63020k ^[[m^Ofree,^[[m^O^[[1m    60572k ^[[m^Obuffers^[[m^O^[[K
Swap:^[[m^O^[[1m   522104k ^[[m^Ototal,^[[m^O^[[1m     2160k ^[[m^Oused,^[[m^O^[[1m   519944k ^[[m^Ofree,^[[m^O^[[1m    88280k ^[[m^Ocached^[[m^O^[[K
^[[6;1H
^[[7m  PID USER      PR  NI  VIRT  RES  SHR S %CPU %MEM    TIME+  COMMAND
     ^[[m^O^[[K
^[[m^O^[[1m19467 root      15   0  2280  808  652 R  2.0  0.3   0:00.01 top
           ^[[m^O^[[K
^[[m^O    1 root      16   0  1604  332  308 S  0.0  0.1   0:13.06 init
      ^[[m^O^[[K
^[[m^O    2 root      34  19     0    0    0 S  0.0  0.0   0:04.92 ksoftirqd/0
      ^[[m^O^[[K
^[[m^O    3 root       5 -10     0    0    0 S  0.0  0.0   1:35.10 events/0
(省略)
#exit
システム情報を表示(unameコマンド)
説明
unameコマンドはシステムの情報を表示します。

構文
uname [ オプション ]

オプション
-a システムの情報を全て表示する。
-m コンピュータの種類を表示する。
-n ホスト名を表示する。
-r OSのリリース番号を表示する。
-s OSの種類を表示する。
-v OSのバージョンを表示する。

リリース番号を表示する。
$uname -r
2.2.12-32
現在ログイン中のユーザを表示(usersコマンド)
説明
usersコマンドは現在ログインしているユーザ全員のユーザ名を表示します。
ユーザ名はログインセッション数に対応しているため、同ユーザで複数のログインがある場合は同ユーザ名が複数表示される。

構文
users

現在ログインしているユーザを表示する。
#users
takahashi watanabe osada root
CPUなどの使用状況をチェック(vmstatコマンド)
説明
vmstatコマンドはCPUなどの使用状況をチェックします。

構文
vmstat [ オプション ]

オプション
チェックの間隔を指定する。
回数 チェックの回数を指定する。

CPUやメモリ使用状況をチェックする。
$ vmstat
   procs                      memory    swap          io     system         cpu
 r  b  w   swpd   free   buff  cache  si  so    bi    bo   in    cs  us  sy  id
 1  0  0      0 105468   4088  84532   0   0   445    64  185   427  14   5  82
現在ログイン中のユーザを表示(whoコマンド)
説明
whoコマンドは現在ログインしているユーザの情報を表示します。

構文
who [ オプション ]

オプション
-m 自分の情報を表示する。(who am i)
-i アイドル時間を表示する。
-w writeコマンドによるメッセージを受け付ける状態か否か表示する。(+:受け付ける -:受け付けない)
-r 現在のランレベルだけ表示する。

ログイン中のユーザを確認する。
$ who
root     :0       Mar 22 02:46
root     pts/1    Mar 22 02:47 (:0.0)
他ユーザにメッセージを送信(writeコマンド)
説明
writeコマンドは自ホストおよびリモートホストの他ユーザにメッセージを送信することができる。

構文
write  ユーザ名[ @ホスト名 or IPアドレス ]

リモートホスト(192.168.1.10)のユーザosadaにメッセージを送信する。
[Ctrl]+[D]を連続で2回押すと入力したメッセージが送信される。
$write osada@192.168.1.10
Hello. How are you?[Ctrl]+[D][Ctrl]+[D]
ユーザosadaには以下のように表示されます。ユーザosadaも返信する際は、writeコマンドを実行する必要があります。
$
メッセージ from cyberam@192.168.1.20 on pts/0 at 02:18 ...
Hello. How are you?
$write cyberam@192.168.1.20
fine.[Ctrl]+[D][Ctrl]+[D]