説明
-
cdコマンドは現在のディレクトリから他のディレクトリに移動するときに使用します。
構文
-
cd [ ディレクトリ名 ]
例
-
cyberamディレクトリからanythingディレクトリに移動し、親ディレクトリであるcyberamディレクトリに戻る。
(..を指定すると1つ上の階層に移動できます)
$cd anything
$cd ..
$pwd
/home/cyberam
説明
-
chgrpコマンドはファイルの所有グループの変更に使用します。
構文
-
chgrp グループ名 ファイル名
例
-
moonファイルの所有グループをagroupに変更する。
$chgrp agroup moon.txt
説明
-
chmodコマンドはディレクトリ、ファイルのアクセス権(パーミッション)の設定の変更に使用します。
構文
-
chmod パーミッションの設定 ディレクトリ・ファイル名(複数指定可)
オプション
-
-R |
指定したディレクトリ以下の全てのファイル、サブディレクトリのアクセス権を変更する。 |
対象
-
u |
ファイル所有者 |
g |
グループ |
o |
その他のユーザ |
a |
全てのユーザ |
操作
-
+ |
記述した権限の付加 |
- |
記述した権限の削除 |
= |
記述した権限にする |
アクセス権
-
例
-
所有者、グループのメンバーにmoonファイルの書き込み権限を与える。
$chmod ug+w moon.txt
説明
-
chownコマンドはファイルの所有者の変更に使用します。
構文
-
chown ユーザ名 ファイル名
オプション
-
-c |
変更されたファイルの情報を表示する。 |
-f |
変更に失敗したファイルがあってもエラー表示しない。 |
例
-
moonファイルの所有者をtomに変更する。
$chown tom moon.txt
説明
-
cpコマンドは指定されたファイルをコピーします。
構文
-
cp [ オプション ] コピー元ファイル名 コピー先ディレクトリ・ファイル名
オプション
-
-f |
指定されたファイル名のファイルが既に存在しても強制的に上書きする。 |
-i |
コピー先に同じ名前のファイルが既に存在する場合、ファイルを上書きするか確認する。 |
-p |
元ファイルの属性情報もコピーする。 |
-R |
ディレクトリを再帰的にコピーする。 |
-r |
ディレクトリを再帰的にコピーする。(-Rオプションと通常大きな違いはない。) |
例
-
カレントディレクトリのyesファイルをdata/fileというディレクトリにコピーする。
$cp yes.txt data/file
カレントディレクトリのyesファイルをコピーし、noファイルを作成する。
$cp yes.txt no.txt
説明
-
findコマンドはファイルがどこにあるか探したい場合に使用します。
検索の開始パス以下の全てのサブディレクトリ内のファイルも検索対象です。
構文
-
find 検索の開始パス オプション アクション
オプション
-
-depth |
ディレクトリ本体の前にディレクトリ内を先に評価する。 |
-follow |
シンボリックリンクの参照先を検索する。 |
-xdev |
他のファイルシステムのディレクトリは探索しない。 |
検索法
-
-name パターン |
指定したパターンに一致するファイルを検索する。 |
-perm アクセス権 |
指定したアクセス権でファイルを検索する。 |
-type ファイルタイプ |
指定したファイルタイプでファイルを検索する。 |
-size [+ or -]n |
指定したサイズ(n)よりも大きい(+)または小さい(-)ファイルを検索する。 |
-atime[+ or -]n |
指定した時(n)よりも前にアクセスされた(+)または後にアクセスされた(-)ファイルを検索する。 |
-mtime[+ or -]n |
指定された時(n)よりも前に更新された(+)または後に更新された(-)ファイルを検索する。 |
アクション
-
-print |
検索したファイルのファイル名のみ出力する。 |
-fprint ファイル名 |
検索結果をファイルに出力する。同名のファイルがある場合は上書きする。 |
-ls |
検索したファイルの詳細情報を出力する。 |
-exec コマンド |
検索したファイル名を引数にしコマンドを実行する。引数の位置は{ }で指定する。 |
-ok コマンド |
検索したファイル名を引数にし実行するか確認した後コマンドを実行する。 |
例
-
ファイル名が.txtで終わるファイルをカレントディレクトリ以下から検索し、そのファイル名を出力する。
$find . -name '*.txt' -print
fish.txt
network.txt
math.txt
ファイル名が.datで終わり、ファイルサイズが30kバイト以上のファイルをカレントディレクトリ以下から検索し、そのファイルの詳細情報を出力する。
$find . -name '*.dat' -size +30k -ls
-rw-rw-rw- 1 cyberam group 46 Oct 12 03:11 ./computer.dat
-rw-rw-r-- 1 cyberam group 58 Oct 15 13:46 ./school.dat
-
ファイル名がcoreというファイルを/binディレクトリ以下から検索し、そのファイルを削除する。
$find /bin-name core -exec rm {} \;
ハードリンク、シンボリックリンクの作成(lnコマンド)
説明
-
lnコマンドはファイルのハードリンクまたはシンボリックリンクの作成に使用します。
構文
-
ln [ オプション ] リンク元 リンク先
オプション
-
例
-
carファイルのシンボリックリンクをカレントディレクトリ以下のfavoriteディレクトリに作成する。
$ln -s car ./favorite/car1
カレントディレクトリのファイルを一覧表示(lsコマンド)
説明
-
lsコマンドは現在作業しているディレクトリ(カレントディレクトリ)
内のファイルを一覧表示、または指定ファイルの属性情報を表示します。
構文
-
ls [ オプション ] [ ディレクトリ・ファイル名 ]
オプション
-
-a |
隠しファイル(.で始まるファイル)も表示します。 |
-l |
ファイルを詳細に一覧表示します。パーミッション、グループ、所有者、サイズ、タイムスタンプなど。 |
-t |
日時順に並べ替えます。 |
-F |
名前の最後にファイルタイプをつけます。(ディレクトリ:/、実行可能ファイル:*、リンクファイル:@など) |
-s |
ファイル名の横にkバイト単位でファイルサイズを付加して表示する。 |
例
-
anythingディレクトリ内の全てのファイル(隠しファイル含む)をタイムスタンプで昇順に整列したものを詳細に一覧表示する。
$ls -alt anything
-rwxr-xr-x 1 cyberam group 60 Oct 5 20:34 word*
-rwxr-xr-x 1 cyberam group 54 Oct 27 20:40 musicplayer*
-rw-r--r-- 1 cyberam group 10 Oct 27 20:51 setsumei.txt
説明
-
mkdirコマンドはディレクトリの作成に使用します。
構文
-
mkdir [ オプション ] ディレクトリ名
オプション
-
-m |
ディレクトリのモードを指定して作成する。 |
-p |
存在しないディレクトリ階層を作成する。 |
例
-
japan/aichi/nagoyaというディレクトリ階層を作成する。
$mkdir -p japan/aichi/nagoya
説明
-
mvコマンドはファイルを他のディレクトリに移動したり、ファイル名の変更に使用します。
構文
-
mv [ オプション ] 移動するファイル名 移動先ファイル名
オプション
-
-f |
ファイルを強制的に移動し、同じ名前のファイルが既に存在しても上書きする。 |
-i |
移動先に同じ名前のファイルが存在する場合、ファイルを上書きするか確認する。 |
-u |
移動先ファイルが移動するファイルより新しい場合移動しない。 |
例
-
japanというファイルのファイル名をtokyoに変更する。
$mv japan tokyo
anythingディレクトリのtokyoというファイルを親ディレクトリの下のtownディレクトリに移動する。
$mv tokyo ../town
説明
-
pwdコマンドは現在作業しているディレクトリ(カレントディレクトリ)の絶対パス名を表示します。
構文
-
pwd [ オプション ]
例
-
カレントディレクトリのパスを表示する。
$pwd
/home/cyberam
説明
-
rmコマンドはファイルを削除するときに使用します。
構文
-
rm [ オプション ] ファイル名
オプション
-
-f |
強制的に削除する。(注意が必要です。) |
-i |
ファイルを削除する前に確認する。 |
-r |
ディレクトリを削除する。(ディレクトリの下のファイルやサブディレクトリを含む) |
例
-
newというファイルを削除する。(削除の確認をする。)
$rm -i new.txt
rm: remove `new.txt` ? y
説明
-
rmdirコマンドは空のディレクトリの削除に使用します。空でない場合、削除できません。
構文
-
rmdir 空のディレクトリ名
例
-
空のtrashディレクトリを削除する。
$rmdir trash
説明
statコマンドは指定したファイルの詳細な情報を表示します。
構文
オプション
-f |
ファイルシステムの情報を表示する。 |
-L |
指定したファイルがシンボリックリンクの場合、リンク元のファイルの情報を表示する。 |
-t |
簡潔なフォーマットで表示する。 |
例
test.txtファイルの詳細情報を表示する。
#stat test.txt
File: `test.txt'
Size: 140 Blocks: 8 IO Block: 4096 通常ファイル
Device: 302h/770d Inode: 289456 Links: 1
Access: (0644/-rw-r--r--) Uid: ( 0/ root) Gid: ( 0/ root)
Access: 2005-01-30 17:57:04.000000000 +0900
Modify: 2005-01-30 15:11:46.000000000 +0900
Change: 2005-01-30 15:11:46.000000000 +0900
空ファイルの作成、タイムスタンプ更新(touchコマンド)
説明
-
touchコマンドは空ファイルの作成(そのディレクトリにファイル作成許可があるかの確認)やタイムスタンプの更新に使用します。
構文
-
touch [ オプション ] [ -t 時刻 ] [ ファイル名 ]
オプション
-
-t |
タイムスタンプを変更する。 |
-m |
最終更新時刻を変更する。 |
-u |
最終アクセス時刻を変更する。 |
例
-
newというファイルを作成する。
$touch new.txt