ファイルシステムのドライブ使用状況の表示(dfコマンド)
説明
dfコマンドは各ファイルシステムのサイズや使用状況の表示に使用します。

構文
df [ オプション ] [ ファイルシステム ]

オプション
-c kバイト単位で表示する。
-h サイズに応じた単位で表示する。
-i iノードを表示する。

ドライブの使用状況を表示する。

$ df
Filesystem           1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
/dev/hda6              2016016    147236   1766368   8% /
/dev/hda1                77750      9297     64439  13% /boot
/dev/hda2             15116868     36132  14312832   1% /home
none                    127656         0    127656   0% /dev/shm
/dev/hda3              7052496   1122248   5572000  17% /usr
/dev/hda5              5036284     62816   4717636   2% /var
ディレクトリ内のファイル容量の表示(duコマンド)
説明
duコマンドは指定したファイルやディレクトリの使用容量を表示し、省略するとカレント・ディレクトリの容量を表示します。

構文
du [ オプション ] [ ディレクトリ名 ]

オプション
-a 全てのファイルを表示する。
-c リストアップされたファイルの合計値を表示する。
-h サイズに応じた単位で表示する。
-s 指定されたディレクトリの合計のみ表示する。
-S サブディレクトリのサイズを含めない。

カレントディレクトリの容量を表示する

$ du -h
20k     ./.lang
8.0k    ./.xemacs
16k     ./.kde/share/apps/konqueror/dirtree/remote/ftp
24k     ./.kde/share/apps/konqueror/dirtree/remote/web
52k     ./.kde/share/apps/konqueror/dirtree/remote
12k     ./.kde/share/apps/konqueror/dirtree/services
96k     ./.kde/share/apps/konqueror/dirtree
108k    ./.kde/share/apps/konqueror
4.0k    ./.kde/share/apps/ksplash
8.0k    ./.kde/share/apps/nsplugins
パーティションの作成、変更、削除(fdiskコマンド)
説明
fdiskコマンドはオプションを付けることでパーティションテーブルを表示させたり、デバイスを指定することで対話的に
パーティションの作成や変更、削除等を行うことができる。

構文
fdisk [ オプション ] [ デバイス ]
fdisk デバイス

オプション
-l 指定したデバイスのパーティションテーブルを表示する。(シリンダ単位)
-lu 指定したデバイスのパーティションテーブルを表示する。(セクタ単位)
-s パーティション 指定したパーティションのサイズをブロック単位で表示する。
-v fdiskのバージョンを表示する。

コマンド
a ブートフラグのオン、オフを行う。
d パーティションを削除する。
l パーティションタイプを一覧表示する。
m ヘルプを表示する。
n 新規にパーティションを作成する。
p パーティションテーブルを表示する。
q パーティションテーブルの変更を保存しないで終了する。
t パーティションのIDを変更する。
w パーティションテーブルの変更を保存して終了する。

パーティション情報を一覧表示する

# fdisk -l

Disk /dev/hda: 40.0 GB, 40020664320 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 4865 cylinders
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

 デバイス ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
/dev/hda1   *         1        10     80293+  83  Linux
/dev/hda2            11      1922  15358140   83  Linux
/dev/hda3          1923      2814   7164990   83  Linux
/dev/hda4          2815      4865  16474657+   f  Win95 拡張領域 (LBA)
/dev/hda5          2815      3451   5116671   83  Linux
/dev/hda6          3452      3706   2048256   83  Linux
/dev/hda7          3707      3837   1052226   82  Linux スワップ
/dev/hda8          3838      4865   8257378+  83  Linux
# fdisk /dev/hda
コマンド (m でヘルプ):p

Disk /dev/hda: 40.0 GB, 40020664320 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 4865 cylinders
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

 デバイス ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
/dev/hda1   *         1        10     80293+  83  Linux
/dev/hda2            11      1922  15358140   83  Linux
/dev/hda3          1923      2814   7164990   83  Linux
/dev/hda4          2815      4865  16474657+   f  Win95 拡張領域 (LBA)
/dev/hda5          2815      3451   5116671   83  Linux
/dev/hda6          3452      3706   2048256   83  Linux
/dev/hda7          3707      3837   1052226   82  Linux スワップ
/dev/hda8          3838      4865   8257378+  83  Linux

コマンド (m でヘルプ):q
ディスクのチェック、修復(fsckコマンド)
説明
fsckコマンドはディスクをチェックし、修復します。(ファイル破壊の危険があるためアンマウントした後実行することや、 重要なファイルはバックアップを取ることを推奨。)

fsck [ オプション ] デバイス名

オプション

-A /etc/fstabのすべてのファイルシステムのチェックと修復を行う。
-N チェックのみ行い、修復はしない。
-t fsタイプ ファイルシステムのタイプを指定する。

hda1のハードディスクをチェックする。

#fsck /dev/hda1
ファイルシステムの作成(mkfsコマンド)
説明
mkfsコマンドはパーティションにファイルシステムを作成(フォーマット)します。

構文
mkfs [ オプション ] [ パーティション ]

オプション
-c 不良ブロックの検査を行う。
-L ext2を作成する。
-n MS-DOSファイルシステムを作成する。

フロッピディスクをフォーマットする

$mkfs -n /dev/fd0
ファイルシステムのマウント(mountコマンド)
説明
mountコマンドはファイルシステムをマウントするときに使用します。デバイス中のファイルシステムをディレクトリとして扱えるようになる。

構文
mount [ オプション ] デバイス名 マウントポイント

オプション
-a /etc/fstabのすべてのファイルシステムをマウントする。
-r 読み込み専用でマウントする。
-v マウントの詳細を表示する。
-t fsタイプ ファイルシステムのタイプを指定しマウントする。

ファイルシステムタイプ

ext2 Linux標準のファイルシステム
iso9660 一般的なCD-ROM
msdos FAT
vfat FAT32
swap swap領域

CD-ROMをマウントする。

$mount -r -t iso9660 /dev/cdrom /mnt/cdrom
ファイルシステムのアンマウント(umountコマンド)
説明
umountコマンドはファイルシステムをアンマウントするときに使用します。アンマウントしないとCD-ROMなどを取り出せない。

構文
umount [ オプション ] [デバイス名 or マウントポイント]

オプション
-a /etc/fstabのすべてのファイルシステムをアンマウントする。
-r アンマウントに失敗した場合、読み込み専用で再マウントする。
-v マウントの詳細を表示する。
-t fsタイプ ファイルシステムのタイプを指定しアンマウントする。

ファイルシステムタイプ

ext2 Linux標準のファイルシステム
iso9660 一般的なCD-ROM
msdos FAT
vfat FAT32
swap swap領域

CD-ROMをアンマウントする。

$umount  /dev/cdrom